グリーンカード取得計画

1年ぶりの更新!

紆余曲折あった2021年11月のアメリカ入国からグリーンカード(I-551)取得、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)取得、アリゾナ州ドライバーズライセンス取得と全てや〜っと済ませることができたので、それらを順に記事にしていこうと思った次第。

そもそものグリーンカード取得計画

2019年に米国内コートハウスで入籍をし日本へ帰国後、I-130を2020年2月に申請。(I-130はアメリカ人のパートナーが私を家族としてアメリカに迎え入れるための申請で、パートナー:私がアメリカ外に居住状態で申請するもの)
コロナ禍もあり世間ではカード取得手前の面接を2年待っているという情報があったりと、とても1年以内で私たちの状況が動き出すとは思っていなかったので、計画としては米国に移住してからI-485を申請するという裏技。I-485はざっくり説明すると米国内にいる外国人がグリーンカードを申請する手段。

簡単な流れだけ参考にする人がいるかもしれないから書いておくと、

  1. I-130を申請
  2. 米国にESTAで入国(I-130が順調に進んでいる状態が好ましい。理由は後述)
  3. ESTAで滞在できる90日間を過ごす
  4. 90日目以降でI-485を米国内で申請(物語としては90日過ごす中でここに残る必要があると心変わりした)

とこんな感じ。
2番目のI-130が順調に進んでいる状態が好ましいと書いた理由は、2021年の11月末に渡米したんだけど、それまでの間で国立ビザセンター(NVC)に転送されましたよ、とか申請費用のレシートとかUSCISから順調に進捗が弁護士を通して届いていたのね。つまりI-130の申請内容として問題ありませんよ、単純に事務処理で時間が掛かっていますよっていう状態。だから実際に米国内でI-485の面接をした際には面接官が「I-130既に処理されているみたいだし、さっさと終わらせましょ」と言って私が面接で答えたのは自分の両親の名前のみ……。あとは夫が雑談を5分ぐらいしていたわ。用意していた分厚い資料(写真や手紙、推薦状 etc)には一切目を通されず……。資料準備するのにどれだけ揉めたことか……。まぁ結果オーライだよね。

I-485の流れ、生体認証登録、健康診断書

I-130については山ほど情報がネットに出ているので、私はI-485についてちょっと書いてみようかなと。I-485はステータス調整用の申請で非移民ビザから移民ビザに変更するためのもの。

具体的に何をしたかというと、全部弁護士任せだったから書類周りはさっぱり分からず(笑)2022年2月末で90日間のESTAビザが切れたのでそのタイミングでI-485を申請。申請後約1ヶ月ちょっとでBiometric services appointmentの通知がUSCISから届いたので、4月頭にいそいそと指紋や顔写真などの個人情報を取られに最寄りのUSCISに赴きました。(特別な理由がない限り個人情報採集やインタビューの日程は変えられないので従うまでよ)

その数週間後になんとインタビューの日程(同じく数週間後くらいの日程)が送られてきて、I-693(健康診断書)を準備しておく様にとのことで急いでI-693を作ってくれる病院を検索して予約。資料が出来上がるのに1〜2週間掛かるのでなかなかシビアだったわ。一応I-693は2年間有効ってことらしいので早く作っても良かったのかな?日本で子供の時に受けたワクチン接種の年月日なども必要なのでその準備は抜かりなく!うちは母親が母子手帳を探し当ててなんとか年月日と受けたワクチンの種類を知ることができたわ。
おそらく分からなかったら分からなかったで抗体検査とかで代用できるのかもしれない、もちろん費用は余計に掛かるけれども。(I-693だけで$300払ったのよ!)

インタビュー当日

来る5月某日、I-130からI-485に切り替えた理由の説明を散々繰り返し挑んだインタビュー!準備した物語が、

  • 会社の仕事はリモートに切り替えて、別の部署で働ける様にしてもらった
  • 住んでいた日本のアパートは代理人を立てて解約してもらった
  • 夫の生活の乱れがひどく、夫と愛犬ともども精神衛生状態が良くないため助けたい

という感じの理由をナチュラルに、多少の感情を込めて話せる様に何度も何度も夫と揉めながら練習したの。本当にこれらの理由や資料を準備するのに衝突が多くて、これって離婚の理由になるんじゃないの?!と思うくらいそれなりにハードだったわ(笑)それを乗り越えてこその夫夫(ふうふ)なんでしょうけど。

USCISで待つこと数十分、面接官が現れて私たちをセキュリティゲートの内側にある面接室に案内してくれたんだけど、その道中で件の「I-130が既に処理されているから、面接はさくっと終わらせましょ」発言が出て夫と二人で目を合わせて「嘘でしょ?」と口パク(笑)それでも疑り深い私はそういう面接官の作戦だと思って緊張を解かずに面接室へ。
そうしたら面接官が「さ、緊張しているみたいだけど本当に特になにも難しいことはないの。だってあなたたち既にI-130を提出してそれが処理されているし、今更確認することも特にないのよ」ですって。夫と二人でどれだけ緊張していたか、資料作りにどれだけ時間を割いたか揉めたかを面接官に話すと面接官は大爆笑。「じゃなにか見せておきたいものがあったら見せて」というので2週間後に控えていたN.Yでの結婚パーティーの招待状を差し出して、是非きてくださいとお誘いしたの、そうしたら「もちろん私も参加するわ(冗談)」という軽いノリ。その後に一応形式的に聞かなきゃいけないということで私の両親の名前、あとはYES/NOの質問を4つくらい。反社会的なことやカルトがらみなことに参加してないかみたいな質問ね。そんな感じでその場で「承認よ!」と言われ、あとはグリーンカードの説明をされてお終い。

グリーンカード保持者って米国外に1年のうち6ヶ月いると永住の意思なしと見なされて永住権取り消されちゃうのね。知らなかったわ。一応5年後に米国市民に切り替える手続きが可能だから、米国に自由に出入りしたいけど住むのは米国外が良いという人は米国市民になることを勧めるわ。あと私が米国市民になると私の日本にいる家族を米国に呼び寄せることができるのね。結構それを利用する人が多くて、5年後に米国市民になって離婚をして米国外の人と結婚して呼び寄せるている人がちらほらいて何だか不思議なシステムだことと思った次第よ。

日本って今のところ移民システムがゆるゆるだから米国市民になっても日本に住み続けるのも難しくないし、ありかな?とか考えたりはしている。私は日本に住みたいとは思わないけど夫が日本大好きだからそんなことを言っていたわ。基本は夫がしたいことを自由にさせてあげるのが私のスタンス。

次回はI-130申請中の米国への入国について書こうと思う。多分一番あの経験がヘビーだったわ……。

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