I-130申請中の渡米(前編)
またもやシアトルからの入国
日本からPhoenixへの直行便がないためLos Angels経由かSeattle経由がもっとも良く見かけるフライトなんだけれども、前回シアトル経由で入国した時になんとなく入国審査官の冷たい態度が気になって今回はI-130申請中ということもあり99%の確率で別室行きになることを想定してロサンゼルス経由での便を予約していたのね。理由は後述↓
コロナ禍ということもあり6ヶ月前にはフライトを予約していたから、フライト日までの間に4,5回フライトチェンジメールが来ていて、ハラハラドキドキしたけれどどれも時間変更程度だったからキャンセルにならないだけOKと思っていたの。フライトまであと2ヶ月って頃だったかしら、またフライトチェンジの連絡だよと思って確認したら経由する空港がシアトルに変わっているじゃないの……。絶句したわ。ロサンゼルスの入国審査官はみんな陽気で今まで不安になるような入国がなかったからロサンゼルス経由をあえて選んだのに!結果シアトル経由かよ!先行き不安しかないじゃない!
漂う不穏な空気
まだまだコロナ真っ只中だったためか入国審査に並ぶ外国人はそこまで多くはなく、こんな時にわざわざ入国しようとするんだから大抵の人は家族絡みや婚約者絡みのように見受けられたのね。事前にI-130申請中に入国審査で別室行きになったという体験談はたくさん読んでいたし、それをいかにスムーズに乗り切るかの準備も書類・メンタル共に準備万端で挑んだの。
入国審査の列に並んでいると、前の方でなんだか警備員のような人が一人一人に話しかけているじゃない。まだ何を言っているか聞こえるような距離じゃなかったからたまたまかな?くらいに思って見ていたらほぼ全員に話しかけるじゃない!しかも入国審査のカウンターに行くまでもなくどこかへ連れていかれる人もいるってどういうこと?不安な気持ちになりながら聞こえる距離になるまで待っていたらどうやら入国審査の人と同じような質問をしているのよ。何しに来たか、仕事は何か、どのくらい滞在するのか、みたいなやつ。そんなプライベートなことを並んでる間に聞くとかコンプライアンス違反じゃないのかしら?それでもって間もなく私のところに来るぅ〜!と怯えていたらなんとその人が私の前の前の人を連れてどこかへ行ってしまったの。しばらく戻ってくるなよと念じながら、なんとかその間に無事に入国審査のカウンターまでたどり着いたわ。
レッドカードはどんな時でもレッドカード
さて、入国審査のカウンターに無事に辿り着き、入国審査官のおじ様に軽く挨拶をして出だしは良い感じで、淀みなく聞かれた質問に答えていたの。
何しに来たー? サンクスギビングとクリスマス祝いにきた。
どのくらい滞在するー? 2ヶ月くらい。
知り合いはいるか? 友達とか家族が住んでいる。
家族って? 夫。
なんで観光ビザで入国? いまビザ申請中だから(I-130のコピーを出す)
仕事はー?……etc.
なんか家族って言ってから気持ち雰囲気が変わった気がするのよね。タイピングしている時間が長いっていうか。でも審査官はOKOK言うてるし、質問も途切れずしてくるし、もしかしてワンチャン別室行きなしで入国完了じゃない??って思っていたのね。そうしたら棚から何も書かれていない赤いカードを取り出したじゃない。え?レッドカード?なにそれ?あなたの担当カラーか何かかな?と思っていると、ちょっと一緒に来てくれる?ってやっぱりそうなるよねーーー!だよねー!クッソー!!
別室までの道すがら、パスポートと携帯電話はこちらで預からせてもらう旨、乗り継ぎ便があったとしてもそれらは考慮されない旨(あなたたちは悪魔か?)、これからさらに詳しい話を聞かせてもらうと言われ別室行き用の待合室へ通されましたとさ……。覚悟はしていたけれど携帯もパスポートも取り上げられるとやっぱり不安になるものね。夫に別室行きになったことを伝える暇もなかったわ。
その待合室で目撃した光景が割と地獄だったの、お話は次の投稿につづく……。
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