旅との出会い

Taipei
台北

初めての海外1人旅は台湾。
台湾旅行の3ヶ月後には年越しカンボジア旅行が控えていたの。

リボ地獄の20代

20代の頃からずっと海外には興味があって、海外旅行の経験は社員旅行でサイパンに1度行っただけ。

当時アパレル関係で働いていたんだけど、やっぱり常にお洒落じゃないといけないし、雑誌のモデルさんを迎えての撮影もあるし、ブランドさんのパーティーもある。湯水のようにお金を服飾に使っていたの。「さすがお洒落ね〜」って言われるような自分でいたかったし、周りにもそういう振る舞いを求められていたから。
ほら、ゲイってそういうカルチャーに敏感ってイメージがあるじゃない?それとオネェキャラね。求められていたのはそういうところ。

そんなもんだから洋服や遊びにお金が費やされていくばかりで、旅行用のまとまったお金を用意するなんてとても現実的じゃなかったのよね。リボ地獄で総額300万よ?プラス利子で10年以上返済していたわ。今思えば本当に愚かよねー。
そんな20代を過ごして、一人で海外に出ることもなくあっという間に30代。
30半ばで転職もしてリボ返済に集中し始めてリボ完済は目前に迫っていたんだけど、まだどこにも行けていない自分に焦りを感じていたわ。

チャンスは突然

ファッションとは関係のないIT系の大きな会社に転職して、着飾る必要もパーティーもなくなって、リボ完済まであと数ヶ月っていうくらいにまでは来ていたの。
そんな7月のある日、一緒にお昼を食べていた同僚たちが「カンボジアで年越ししようと思うんだけど一緒にどう?」と聞いてくるじゃない。空代と宿代合わせて一人5万円くらいだと聞いて、これはチャンスだ!と速攻で「行く!!」って返したわ。

即答したものの、一緒に行く3人は1人で世界中を旅する旅慣れ人。私だけが期限切れのパスポートしか持っていない旅不慣れ人。旅先で迷惑を掛けないかが気がかりだったわ。
イミグレーションカウンターがなんだかなんて知らないし、飛行機のチェックインって何?セキュリティチェックって何?スーツケース?持ってないよ?
そんな右も左も分からない状態でいきなり乗り継ぎ有りのカンボジア旅行。最低限飛行機の搭乗の流れくらいは知ってないとヤバいと思った私は、Expediaで9月の台湾旅行を予約していたわ。

初めての海外一人旅

パスポートも準備していざ成田空港へ。ワクワクドキドキとは裏腹に日本出国も台湾入国も特に何の問題もなかったのよね。イミグレーションカウンターなんて会話もなく終了よ?
あらかじめネットで空港から市内へのアクセス方法や両替についても調べてメモしていたし、誰とちゃんと会話をするわけでもなく簡単に宿泊先のホテルへ到着しちゃったわ。
そこでようやく一言「チェックインプリーズ」……。それだけよ。
どんだけ楽勝よ!!って部屋で1人小躍りをしたのが良い思い出だわ。

旅行中も基本地下鉄で行ける範囲の移動のみだったから東京で過ごすのとそんなに変わらないし、西門の街並みも東京っぽいといえばそうだし、違うのはふとした時に聞こえる言葉や目に入る看板、それとちょっと横道に入ると現れる大量の電線や密集したアパートメントが あーここは日本じゃないんだわって思わせてくれたの。
台湾(台北)に辿り着くことが目的だった初の海外1人旅はこうして無事完遂。
呆気なさ過ぎてもっと早く動いていたらなーとか、ちょっと考えることもあったけど過去を悔やんだって意味ないし、これからどんどん外に行けば良いだけ!どんどんが過ぎて日本を出ちゃうんだけどね(笑)

その後

3ヶ月後の12月末に4人でカンボジアへ行って、無事に年越しをして日本へ帰国。

それからは取り憑かれたように旅人になっていたわ。
洋服や他の遊びにも興味がなくなって、次はどこへ行こうかしらと計画を練る日々。台湾、タイ、ヨルダン、イスラエル、モロッコ、スペイン、ギリシャ、イタリア、イギリス、アメリカ、etc、と年に3回くらいは海外旅行に行かないとダメな体になっちゃった。

誰も自分の事を知っている人がいない場所っていうのは、こんなにも自分を自由にしてくれるのね。行く先々で常に新しい自分が生まれるの。同じ場所でも同じ事なんて一度も起こらない。
言葉を間違っても、言葉を話さなくても、行動がおかしくても、服装がちゃんとしていなくても、誰も気に留めない。だって周りの目に映る私は旅人だから。
旅の恥はかき捨てって本当によくできた言葉よ。

旅って本当に素晴らしいものなんだって、経験した今ならやっと言えるようになったわ。もう着飾らなくて良い、少し人と違ってて良い、変な人だって言われても思われても良い。そういうのも全部ひっくるめてどんな高価な洋服や遊びにも代えられない価値のあるものだって分かったから。

はーん、次はどこへ行こうかしら?

Cambodia
カンボジア:プレアヴィヒア

いつもお世話になっております、Expedia様

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